2024.08.18

仙台一高演劇ワークショップレポート

【実施先】仙台第一高等学校 

7/24参加(1年12名 2年21名 計33名)
7/29参加(1年11名 2年21名 計33名)
【開催時期】 2024/7/24,29
【ファシリテーター】大河原準介 
【コーディネーター】石澤佳奈

このプログラムはRISTEX(社会技術研究開発センター)が進めるSDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラムの一環で行っているものです。東北大学大学院医学系研究科教授虫明元先生が主体となり、当団体が協力団体として関わっています。事業タイトルは「演劇的手法を用いた共感性あるコミュニティの醸成による孤立・孤独防止事業」となっており、具体的に当団体は演劇的手法を用いたコミュニケーションワークショップを行い、研究過程の中でアートの視点からアドバイスや提案を行っています。

7月24日(水)7月29日(月)仙台一高で演劇ワークショップを行いました。
テーマは「伝えること・伝わること」1、2年生から希望者を募って行う単発のワークショップでしたが、連続参加の生徒さんも多く、みなさん積極的に参加してくれました。
前半はアイスブレイクです。名前の一文字を使って長いことばのグループをつくったり、「椅子サッカー」といって椅子取りゲームのように鬼をすわらせないように生徒達が協力して動きます。意味のない言葉でも伝えようとすることや受け取ろうとすることの実践など。体を動かしながらどんな人たちが参加しているのかわかってきて表情もほぐれていきます。

7/24の後半は「最高のワンシーンをつくる」創作です。「どこで」「だれが」「なにをした」のカードをランダムに引き、7~8人のチームでシーンをつくります。セリフはひとつのみ。
見ている人は終了後に「どこで」「だれが」「なにをした」を当てるのですが、皆すぐに当たって素晴らしかったです。言葉で説明しなくても、それぞれの動きや関係性で伝わるもの、受け止めるものがあるなあと皆で実感しました。


7/29の後半は「仙台一高のCMをつくろう」創作でした。何の役をやりたいかを自由に記入してもらったあと、チームをつくって1分程度のCMをつくります。
なにかの職業の人もいれば、「かさぶた」「水」「酸素」役の人も!はじめに役を発表してから鑑賞するので何が起こるのかわくわくします。

それぞれの個性を活かしてまとめ上げるチーム、無理やり感がシュールでおもしろいチーム、みんなが頭をひねり真剣に話し合う創作の過程ででてくるアイディアがどれも素晴らしくて、グループワークの醍醐味を感じました。コミュニケーションが苦手と感じる人も多いかもしれませんが、演劇を用いた手法では正解がたくさんあること、そして安心安全な場で相手を肯定しながら関わっていくと自分の世界も広がることなどをこの時間で体感し、日常生活を送る上でも一助になればいいなと思いました。
ご参加いただいた生徒のみなさん、先生方ありがとうございました!(石澤)