2022.11.16

【報告】「ごんぎつね」演劇ワークショップ@田子小学校

PLAY ART!せんだいの演劇教育プロジェクトとして、仙台市立田子小学校に演劇ワークショップを届けてきました。今回の実施は、去年仙台市文化プログラムとして実施した後、田子小学校の先生方が積極的に次年度の実施についてご検討してくださり、文化庁コミュニケーション能力向上事業【学校申請方式】に、申請し採択されたことで、実施が決まりました。4年生3クラスの生徒の皆さんに3回の授業を行います。そのうち前半2回についてのレポートです。

【実施先】仙台市立田子小学校4年生 3クラス
【科目】国語「ごんぎつね」
文化庁コミュニケーション能力向上事業学校申請方式
【ファシリテーター】大河原準介、菊池佳南
【コーディネーター】タムラミキ、及川多香子

1日目の冒頭では、ファシリテーターの準介さんから初めて演劇ワークショップを体験する生徒の皆さんに「演劇は正解がたくさんあります、あれも、それも、どれも、正解です。その中からどれがいいか選ぶことを楽しみましょう」と挨拶がありました。
まずは身体と心をほぐすアイスブレイクで「ストップアンドゴー」から。教室中を歩き回り、ストップとゴーの掛け声で止まったり歩き出したり、リバースの声で後ろ向きに歩きます。ファシリテーターの声がけをよく聞き、動きで応えていくことを体験します。

次のワークではフローズンピクチャーといって、5名程度のグループで与えられたお題のシーンを、ほぼ即興で身体で表現します。これは「言葉」から身体表現を引き出すワークとなっていて、後に続く教科書のシーンを身体に起こしていくための準備運動にもなっています。

フローズンピクチャーを先生と一緒にデモンストレーション

メインのワークはごんぎつねのお話の中から、事前に選んだ3シーンをグループごとに創作しました。
・ごんがうなぎにいたずらをするシーン
・ゴンが栗を拾って兵十に届けるシーン
・ゴンがお念仏の人間についていくシーン
あるクラスのグループでは、ゴンが人間の影を踏むシーンを表現していました。
「おれ、黒い服着てるから影やる」
と言った生徒さんは、歩く人間の足に自分の足をくっつけたまま床に横になり、影になって人間役の生徒に合わせて足を動かしました。ゴン役になった生徒はその影を踏みながら歩こうと、四つ這いになり、影役の生徒の上を踏みながら歩いているように動いていました。生徒たちのアイディアが光る創作に、ファシリテーターや先生方も驚いていました。

授業の最後には各チームの発表をみんなで観る時間となりました。それぞれのグループの発表を観て感想を言い合います。ファシリテーターの菊池さんからは「他のグループを見るときは応援する気持ちで観よう」と声がけがありました。

ワークショップ終了後、先生方からは「とても楽しんでいました。短時間での創作があれほどできる子たちだったと思っていませんでした」と感想がありました。

次回はいよいよ最終回の授業となります。人間と動物の交流から命について考えることができる「ごんぎつね」3回目をどういう内容にするか、チームで最終調整をしているところです。私たちも生徒たちとの時間をめいいっぱい楽しみたいと思います。(文・及川多香子)