2025.04.16
炎プロジェクト海外遠征のお知らせ

炎:Honō プロジェクトについて
炎プロジェクトは英国・スコットランドと日本・仙台の、50歳以上のアマチュアの人たちが創るマルチメディア・ライブ・パフォーマンスです。参加者は公募で集まった50歳以上の人たちで、当団体は2019年からスコットランドの劇団トリッキー・ハット(Tricky Hat)のアーティストとワークショップを重ね、過去、現在、そして未来への希望を探り、人生や歳を重ねることについての物語にまつわる作品作りに取り組んできました。
この度、トリッキー・ハット(Tricky Hat)が2025年6月にスコットランドで開催する演劇プロジェクトに招聘され、仙台からは5人の出演者が出演することになりました。
2019年プロジェクトが始まった途端に、世界はコロナの蔓延により活動自粛を余儀なくされ、プロジェクトも日英のオンラインに変更するなど、これまでたくさんの工夫がありました。スコットランドの参加者と日本の参加者は50歳以上という共通項を軸に、直接は会わなくとも親交を深め、そしていつの日か対面で会いたいですね、と話していました。
海外移動費の高騰など状況としてはとても厳しい中、この度「セゾン文化財団」と「グレイト・ブリテン・ササカワ財団」より助成いただけることが決定し、渡航できることとなりました。これまで当団体の活動をご支援いただいた関係機関、アーティスト、参加者の皆様の実績が実を結んだ結果となり、この場を借りて御礼申し上げます。
【参加イベント詳細】
Invitation to Hanabi:Firework Event
13 & 14 June 2025
6/13 創作ワークショップ
6/14 本番@CCA
CCA:Centre for Contemporary Art, Glasgow
日本からは当団体含め、京都の下記の団体と一緒に参加します。
【京都】
・NPO 劇研(特定非営利活動法人劇研)、50 歳からのハローシアター 星組
NPO 劇研が 2007 年からシニア劇団の活動に取り組み、Tricky Hat とは 2019 年から交流を開始。
コロナ禍の期間に、シニア劇団の一つ「50 歳からのハローシアター 星組」(芸術監督:細見佳
代)がオンラインで Tricky Hat とコラボレーションし、映像作品「命 Inochi」、演劇公演「わた
しのいのち 2021 ニッポン」を制作。両作品は、2021 年 11 月から 12 月にかけて京都芸術センタ
ーで開催された「老いをめぐるシアタープロジェクト」で発表された。
・ロスホコス
2011年結成のダンスカンパニー。
2011鳥の芸術祭4、2015別府混浴温泉世界などの芸術祭に参加。
2014DANCE COMPLEX vol.9にて館長賞 受賞。単独公演も行っている。
スコットランド遠征に向けクラファン挑戦中!!
【仙台】一般社団法人 PLAYART!せんだい
2019 年に「PLAY ART!せんだい」が活動を開始し、Tricky Hat との交流をきっかけに、演劇プ
ロジェクト「50 歳からの輝くステージ」を立ち上げる。2021 年 10 月に、Tricky Hat とのコラボ
レーションによる演劇公演「炎:Hono」を実施。
■参加団体これまでの経緯
〇 2017 年~2018 年:演出家/芸術監督のフィオナ・ミラー氏をはじめとした Tricky Hat の中心
メンバーが来日し、日本各地の舞台芸術関係者と交流。本事業の実施団体やメンバーとも出会う。
〇 2019 年:Tricky Hat がスコットランドで行う高齢者との演劇活動「The Flames」を日本で実
施するためのコラボレーション・パートナーとして、京都と仙台で本事業の実施団体と計画を始
める。
〇 2020 年:コロナの影響を受け、スコットランドからの来日はキャンセル。その代わりに、ス
コットランド、日本、ニュージーランドの高齢者によるデジタルワークショップを実施。11 本の
短編映像作品が制作された。
〇 2021 年:Tricky Hat と NPO 劇研、「50 歳からのハローシアター 星組」、京都のアーティス
トがオンラインでコラボレーションし、映像作品「命 Inochi」、演劇公演「わたしのいのち 2021
ニッポン」を制作。
両作品は、2021 年 11 月から 12 月にかけて京都芸術センターで開催された「老いをめぐるシア
タープロジェクト」で発表され、シンポジウム「FLAMES Kyoto」も併催された。
仙台では、PLAYART!せんだいが主催し、2021 年 10 月に宮城野区文化センター・パトナシアタ
ーにて、Tricky Hat とのコラボレーションによる演劇公演「炎:Hono」を実施。スコットランド
の参加者はオンラインでの出演となった。
〇 2022 年~2023 年:スコットランドと日本の参加者によるデジタルコラボレーション「In My
Place」を継続実施。短編の映像作品を計画。
〇 2023 年:Tricky Hat のアーティストたちが京都と仙台を訪問。映像制作の作業やワークショ
ップを実施し、次年度以降の計画、特にいまだ実現していない、日本とスコットランドの高齢者
による対面での演劇交流について話し合う。