2023.01.13

PLAY ART!せんだい通信<箱のなか、箱のそと> vol.17


● 新年のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。

 PLAY ART!せんだい共同代表の及川多香子です。2020年から始まった当団体の演劇教育プロジェクトは、2022年中も様々なご縁によって子どもたちに向けたワークショップを実施することができました。お世話になった皆様、ファシリテーターの皆様本当にありがとうございました。

 毎回のワークショップでメインファシリテーターが伝える言葉の中で「演劇に間違いはない、みんなが出した答えはどれも正解です」という言葉があります。子どもたちは最初でこそ「自由に考える」という課題に戸惑いますが、一旦想像する楽しさを知ると、のびのびとアイディアを出し合います。その表情の変化を間近で見れることこそ、このプロジェクトを続けていくモチベーションになっています。

 どんどん考えや嗜好が多様化する中で、発信する側として言葉と表現力が、受信する側としては想像力が益々求められる社会になっていくと思います。伝え合うことを面倒と思わず、人と関わり合うことは楽しいという経験を2023年も演劇を通して伝えていきたいと思います。皆様本年もどうぞよろしくお願いいたします。

及川多香子


地元・宮城から拠点の京都へ帰る上空での景色。おそらく長野付近の山の景色だがわたしには、象の皮膚のように見えた。思わぬところで何かと何かがつながる瞬間が、生きていればきっとある。そんな予感を今年も感じています。(コラム担当:熊谷麻那)

新年あけましておめでとうございます。

 昨年は、8月に英国・スコットランド在住のダンサー・振付家の小林あやさんによるダンスワークショップを仙台で開催。2019年から50歳以上の人たちとの舞台創作活動で協働してきたカンパニー「トリッキー・ハット」のメンバーでもあるあやさんとは、ずっとオンラインでやり取りをし創作を行なってきたので、仙台に迎えることができて本当に感無量でした。

 秋に計画していた50歳以上の人たちとの創作活動は、助成金が獲得できず断念してしまいましたが、これまでの活動で出会った皆さんのお顔が浮かんでは、また共に表現活動の時間を持ちたいと思うことも。

 個人的には、昨夏からシュタイナー教育の教員養成講座で学びを始めています。教育について学び考える中でも、PLAY ART!せんだいで行なっている演劇ワークショップの意義深さを再認識することがあります。ワークショップで、肩の力を抜いて自分の今ここを味わうこと、他者と共に行うアクティビティで様々な心の揺れ動きを体験すること、そして自らの中から新たな表現を生み出し、自らが欲しているものや意志の力をあらわにすること…。子どもたちも、大人の私たちも、いくつになっても成長したい!と思う、そんな軸をもった<わたし>を育む根源的な力が、芸術にはあり、そこに少なからず携われていることをうれしく思います。

大河原芙由子

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